2016年08月24日

木は濡れすぎると腐る

前回、“お施主様はショックを受けられました。”
と書きましたが、本当の話でありまして 
大分心を痛めておられます。

ですからこんな風に面白おかしく書いた文章では
失礼なのですが、今後の日本の建築業界から
少しでも雑な工事が減ればとの思いから
 このブログ投稿を許可していただいております。
本当にありがとうございます。

 さて、前回に引き続きましてですが、
 木は濡れすぎると腐る 
 これは木が濡れると腐る と言っているのではなく 
濡れすぎると腐る と申しているのであります。
オーバーかもしれませんが、木は濡れたくらいでは
すぐに腐りません。乾けばいいのです。
濡れても乾くという事をしていれば長い期間へっちゃらです。
実際に何百年と持ちこたえている建築物は一杯ありますね。
(あんまり簡単に言ってると、
専門家の方々からしかられそうですが▪▪▪)  

でも、雨仕舞いに対する 古い建築様式と
現代の建築様式は違っています。
古い考えとしましては現代の工業製品等無い時代では
 自然に在る物 例えば木の表皮、土とかいった
ごく普通に在る物が防水材料であり 
又 下地であった ということです。
自然に逆らうやり方を無理にしていない 
ということでしょう。対して現代の建築様式では
豊富な石油製品をふんだんに使って 
おもてから水をストップ 
もし侵入してしまっても
石油製品の防水下地でくい止めるさ!
的なやり方です。    

ということは、現代の場合 
下地をきちっと作っておかなければいけないのです。



         



この様に角に穴が開いたままでは 
水が入ってしまいます。
石油製品の防水下地の裏側に水が廻ってしまうと



         
   


         




写真のようになってしまいます。
下地をちゃんとやるのは当たり前だろ 
という声が聞こえてきますが、
いつの世も雑なことする業者さん達が
いたことも事実です。普通 皆が考えることは、
表に見える所をちゃんとやれ!

見えなくなってしまう所はさっさとやってしまえ!
に近いのではないでしょうか。
でも、その見えなくなってしまう所が
大切な作業なのだという箇所も一杯あります。
それでは今日はここまで。(エラソウですか?スミマセン。)





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